花研コーヒーブレイク
ダイヤモンドダスト☆
2012.01.20
すみません。ブログ更新をさぼりましたm(_ _)m
久しぶりにブログを更新した今日は、東京で初雪観測ですか。
古の人の英知は本当にすばらしく、二十四節気はよく当たります。占いではないので当たるも当たらないもないのですが、明日21日は大寒ですから、やはり経験則に基づいた暦は頭に入れておくと、ある程度の気候の変化を予測することができ、慌てずにすみます。
本日の東京の雪でダイヤモンドダストを見た・・・
わけではありません。
東京では初めての雪でしたが、実はその前に今週の17日、別の場所で雪の中を散策しました。
ある場所で宿坊体験をし、朝起きたら一面の銀世界。水分を含んでいないサラサラの柔らかい雪で、顔から突っ伏したくなるほどでした。
黒い寺の上に真っ白な雪が載り、その上に青い空。国内といえどもあたくしにとっては非日常的な景色です。
↓コチラの写真はだいぶ陽も高くなった後なので、雪は溶けてしまいましたが・・・
早朝には厚みを持った雪が屋根を覆っていました。
個人的に寒さがとても苦手なので、寒い地域や冬は敬遠しがちなのですが、このたびの体験で初めて『枕草子』の「冬はつとめて」の趣がやっと理解できました。
「冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも~」
冬は早朝が良い。雪が降った時は言うまでもない。霜がとても白いのも、そうでなくても云々かんぬんと続く。
ここの冬は、今の東京の冬とは別物です。
たとえ雪が降らなくてもそのとおり。こういう場所の真冬の早朝は、本当にすばらしいものです。筆舌に尽くし難いというのでしょうか、あたくしの表現力が至らないだけなのですが。
宿坊を利用させていただき、早朝の読経に参加させていただくために、冷たい廊下を渡りながら本堂へ移動するのですが、なぜか寒さを感じません。気温は恐らく0度かマイナスか。
静かな雪景色の中、廊下を歩くお坊さん(修行僧)とあたくしの足音だけが響きます。
ピンと張り詰めた直線的な空気何の中にあって、体温を持った自分だけが異物のように感じます。
太陽が高くなり始めた頃、森林を歩いてみました。
サラサラ、フワフワの新雪だったため、チョット風邪が吹けば木の上の雪が舞います。
そしてこれに光が当たるとダイヤモンドダストに。
コンパクトカメラでは・・・いや、世界の超一流企業のカメラのせいにしてはならぬ・・・フレームを合わせてシャッターを押すだけのあたくしの拙い撮影技術では、その美しさを伝えるに足る写真を撮ることはできませんでした。この写真を元に皆様にその美しさをイメージしていただく・・・ということで、お願いしたいと思います。
羽衣をまとった天女が現れてくるかと思うくらいきれいで、思わず見とれてしまいました。
ここが仏が鎮座する総本山であることは、学校で歴史を教わらなかったとしても、そのことを肌で感じるくらいの清浄さや神聖さを漂わせているように思います。
さて、一体ここはどこでしょう・・・?
ヒント↓ 「コウヤマキ(高野槙)」
奥の院↓ ・・・あ、答えを言ってしまった。
そう、和歌山県の高野山でした。
お仕事でお邪魔させていただきましたが、貴重な体験をさせていただきました。
海外も良いのですが、日本にもこのようにすばらしい所があることを身を以って勉強させていただきました。
しかも、清少納言は枕草子内で
高野は弘法大師の御すみかなるが あわれなり
と言っているではないか。なんと、清少納言もあたくしと同じことを感じていたのか・・・いや、失敬。間違えました。←図々しいにも程がある。
時を超え、枕草子の一部を自分なりに体験できたことがこの上なく嬉しいです。
この続きは次回!(≧∇≦)