花研コーヒーブレイク
そういえば「クリスマスブッシュ」最近見かけましたか?
2019.11.12
こんにちは。ボンジュール内藤です。
ふと思いました。そういえば、いつもならハロウィンの頃にはもう出合えているはずのあの“素敵花”に今年はまだ出合えていない。
11月中旬になった今でも尚その姿を見かけない。
あら?どうしたかな、あの花。
クリスマスブッシュです。
(ご参考:https://www2015.otakaki.co.jp/showcase/2006/1218.html)
調べてみると、まだ今期は出荷が始まっていないようでした。例年11月上旬くらいからですので、ちょっと遅れているくらいかもしれませんが、気になって過去の取引データを調べてみました。
すると、全体の出荷量が既にここ数年減少傾向にあるようです。しかもここ10年でピークの3分の1以下に。
出荷量の減少に伴い、取引単価が高くなっていますから引き合いはあり、減少の理由は消費側にあるわけではないことが予想されます。
オーストラリアの事情に詳しそうな方に伺ってみると、オーストラリアの地価上昇に絡んでなのか、切花生産を止める人が多く、オーストラリアの切花生産自体が減少しているらしいということがひとつ。
またもう一つには、オーストラリア国内の消費が活発で輸出するまでもなく自国で消費されているという背景もあるということでした(大使館関係筋)。オーストラリア経済減速との報道もありますが、何か花が売れる要素があったのでしょうか。
詳細はざっと聞いただけではわかりませんが、いずれにしても元々クリスマスブッシュは出荷国はオーストラリアオンリー。ネイティブフラワーは、色々な国、あるいは日本でも生産できる品目もあり生産基盤に広がりを見せていますが、クリスマスブッシュはオーストラリアからの出荷がなくなると供給が絶たれてしまう懸念があります。クリスマスブッシュは形状、色ともに昨今の人気の潮流に載っているアイテムかと存じますし、実際人気の花なので、もし出荷量がこのまま減少していくとすれば残念な限りです。
近いうちに市場でクリスマスブッシュに出合えることを祈っています。
それではみなさまごきげんよう。
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