花研コーヒーブレイク
幕末の外国人にカーネーションに喩えられた日本人女性の美しさとは
2019.10.25
こんにちは。ボンジュール内藤です。
『ペリー提督日本遠征記』という本を読んでいます。
幕末に来日し、開国を迫ったペリーが見た当時の日本が詳細にわたり書かれています。教科書では知り得なかった事実を知り、ああそういうことだったのか、と今更ながら得心が行くこと多々。面白いです。
教科書にあるような、あるいは私たちがどこかで知り得た歴史的な事実である点と点を線で結びつけてくれるような内容です。更にはそれを立体的に、且つ動画で見ているような気持ちにすらなるほど詳らかに記録されています。
そんなわけでお勧めの本なのですが、この本の序論を描いた編纂のホークスという人が幕末に日本を訪れた外国人によって描写された日本人の身体的特徴が紹介しています。
例えば、
「労働者階級は、夏は上半身裸でいるので、いつも褐色の肌をしている。目の形は丸くなく、横長で小さく、深くくぼんでいる~(中略)
頭は大きく首は短く、頭髪は黒く濃くて、油を塗っているためにつやがある。鼻は平たくないが、だんご鼻で短い」
とかね。
シーボルトによる観察では「九州沿岸に住む人々は内陸部に住む人々と比べて、身体的にもそのほかの点で違うところが多い」とか。
そこで注目のポイント。
「最も古く高貴な家柄である公卿諸侯は、体格や風貌がヨーロッパ人のように堂々としており、高貴な身分の女性たちは戸外に出るときは必ず被り物をまとうので、非常に肌が白いという。シーボルトもまた、九州の人々についてこう述べている。”直接日に当たらないように体を覆っている女性たちは、一般に対応白くて美しい肌をしており、若い女性の頬はカーネーションの花のようである”と」
これは日本の高貴な女性の頬はカーネーションのように色付いて美しかったということでしょうし、また肌のつやもカーネーションのようにシルキーで潤い、すべすべとしていたということかなと想像しています。とても美しく映ったのでしょうね。
また、外国ではきっと当時最も美しく華やかな花といえばカーネーションだったのかもしれません。
ちなみに、日本にカーネーションが伝わったのは江戸初期の家康の時代にオランダからとされています。
ふとそんなことを思いました。
ちなみに今日10月25日は「世界パスタデー」なのだそうです。また穀物メジャーが小麦粉の消費を伸ばそうと考えた策略かと思いきや、1995年の10月25日にローマで「第1回世界パスタ会議」が開催されたことを記念して制定されたのだとか。EU、とりわけイタリアではパスタの販売促進キャンペーンが盛んに行われるそうです。仕掛け人はやはり穀物メジャーか。ま、わからないのでどちらでもいいですね。「その手にはのらない!」と思っていても、きっと今晩はパスタを食べるでしょう。
フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2019の結果発表と表彰式は12月6日(金)に行います。
朝6時50分から大田花きセリ室にて。現在結果選考中です。
ぜひご注目ください。
それではみなさま、寒くなってまいりましたので、風邪をひかぬよう温かくしてお過ごしくださいませ。
良い週末を。
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