花研コーヒーブレイク
棘か棗か
2019.03.11
「朿」という字を横に2つ並べると「棘」(とげ)。
では、縦に2つ並べると・・・
「棗」
「ナツメ」と読みます。音読みは「ソウ」。
では「朿」とは元々何を意味するのか調べてみると、「草木の先端のとがった形」の象形文字なのだそう。この文字1つで草木の「棘」や「刺」(さ・す)と同じ意味があるようです。
タテに並べると、その実が生薬として珍重され、ドライフルーツとしても人気の植物ナツメを指します。ナツメの幹にトゲはないように思いましたが、その母種にあたるサネブトナツメにトゲがあるため、この漢字が充てられたものと思われます。クロウメモドキ科の落葉小高木で、原産地は中国から西アジアで比較的温暖なところ。日本でも庭木として栽培されていますが、
初夏に芽を出すことから「夏芽」という名前が付いたのだとか。
どうしてナツメの話になったかというと、先週末、海外からのお客様からお土産にいただき、それを国内の別のお客様と話題のネタとして一緒に食したことで、そのお客様とだいぶ盛り上がったと、今朝所長が話をしていたから、というだけなのですが。
アタクシは事務所不在でいただき損ねてしまいましたが、いただいた人は干しプルーンに似ていたと言っていました。
見た目はデーツに似ている印象です。
ちなみに、ナツメはデーツの実が成るナツメヤシ(棗椰子、ヤシ科の常緑高木)やナツメグ(ニクズク科の常緑高木)とは無関係。ややこしいな。