花研コーヒーブレイク
台湾国際らん展
2019.03.05
台湾国際ラン展2019(Taiwan International Orchid Show;以下TIOS)(台南市)にて、ビジネスフォーラムが開催され、弊社の代表桐生が日本の花きマーケットの状況についてセミナーで講演しました。
このTIOSは、台湾の主要な観賞用植物である洋ランの取引振興のため、商談会と展示会が一体となった大イベント。
毎年3月上旬に開催されており、今回で14回目です。プロ向けの商談会ではありますが、一般の方も入場できるラン展も同時開催され、会期中20-30万人が来場します。
AIPHから登壇された方は、世界の主要なマーケットの説明、アジア(特に中国)、北米、ヨーロッパとが期待できる。アジアは中産階級、北米は働き盛りの人たちへ、ヨーロッパはリタイアしたけど元気な人向けに花を、という話を展開されました。都市化と世界的な中産階級の台頭で花の需要は伸びる、但し、ご家庭用だ、という説明で納得の内容でした。
最後に、登壇者6名による総合座談会がありました。 ここで「若年層の購買が伸びないという話題」が上がりました。
トレンドに合った花が必要。都市化が進むので、狭い空間に飾る品種開発、飾り方の提案、何より若年層がよく利用するメディアを意識して宣伝すべきだろうという議論が行われました。
さて、ラン展に展示されたランが素晴らしかったので、少しご紹介したいと思います。
こちらが「大賞」のランです。写真を撮る人のやる気具合なのか、物理的な障壁が大きかったのか、まあこんな風に写真に写っていますが、きちんと撮影した写真を冊子を拝見すると、実物は相当の代物とお見受けいたしました。
リンコスティルス・ギガンテア(着生ラン)の交配種、Charchalood ’Lai’。
冊子に掲載された写真はこんな感じ。
株が大きく、花序も上から下まで繋がって、密に付いていることが評価されたようです。
こちらも受賞作品。ファレノプシス Lioulin Hot Lip ‘Lee1184’
こちらもスゴイ作品です。デンドロビウム polyanthum ‘Lin-ol’
んまーーー、こちらも見事です。素晴らしく花付きに優れていて、一斉に開花するところもすごい。
冊子では、このような写真が掲載されていました。
「デンドロビウムのシャンデリアや~」って、誰か別の人のネタになってしまいました。
こちらも圧巻ですな。大きな賞は受賞していない様子でしたが、大変すばらしい花付きでした。
デンドロビウム Usitae ‘Red Coral’
その他の展示の様子。
デンドロビウムは、日本の市場取引ではずいぶん低迷していますが、原種の話などを聞くとあらゆる色がそろっており、とりわけブルーの原種は大変きれいです。
ランの魅力を見直す良い機会にもなりました。