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今年の漢字

2018.12.12

当りました。2018年、公益財団法人日本漢字能力検定協会より今年の漢字は「災」と発表されました。

当ったのは初めてのような気がします。一般生活者の投票で決まるそうなので、私たちが考える字が今年の漢字として選ばれやすいというのはひとつあるかもしれません。その割に、私の予測はいつも当たりませんでしたが・・・^ ^;

 

2月には冬季オリンピックがらみの良いトピックスもありましたが、その後の災害が多過ぎましたし、インパクトも大きすぎました。

広島・岡山地方を中心とした西日本集中豪雨。

台風の東から西への逆走。

NHKで「災害レベルの暑さ」とアナウンスされるほどの記録的猛暑。

強烈なインパクトと爪痕を残しった台風20号、21号、続いて北海道での大地震・・・

6月には大阪北部でも大きな地震がありました。

もちろんこれらの災害は、花き業界にも大きく影響しました。

 

一方、ウェザーニュースが会員にアンケートを取って選ぶ今年の漢字は「激」でした。

そのほか「乱」や「荒」も多かったようです。

 

安倍首相の選ぶ今年の漢字は「転」

11月のロシアのプーチン大統領との首脳会談を踏まえ「日露関係の大きな機が訪れてきた。未来を好させるかどうかは私たち自身にかかっている」と述べたこと、また、フィギュアスケートの若い世代の活躍から「新しい世代への換」や、6月に史上初の米朝首脳会談が実現したことなども「転」を選んだ理由なのだそうです。

色々転機になることがあったということですね。

 

ちなみに、Jリーグで人気のイニエスタ選手は「楽」、将棋の藤井聡太七段は「進」、ジャニーズのタッキーは「行」(”サヨナラ”の代わりなのだとか)を選んだとメディアの発表。

 

うーん、テニスの大坂なおみ選手が選ぶ漢字一文字も聞きたかったな~・・・

勝手に想像すると、

 

「米」

 

とかでしょうか・・・(笑)

USオープンの優勝が象徴的で、お寿司とかつ丼がおいしかったからとか。(←作り話です)

 

 

花き流通業界の今年の漢字は何でしょうか・・・

それぞれの立場で変わってくると思いますので、これはなかなか難しいところですが、

 

「ふく」

 

という字なんでどうかなと思いました。

「ふく」の字といってももちろんいろいろあります。

「複」「副」「福」「復」「覆」・・・そのすべてを含みます。

 

たとえば、生花店では生花ばかりでなく、ハーバリウムやソープフラワーなど、雑貨と呼ばれるものを合的に販売する生花店が増えてきたこと。

これまで添え花的な役割だった花材、つまり主に対しての役割だった花が脚光を浴び、副だけの花が束ねられるデザインも多く見受けられ、活発に取引されました。このことで、生産者さんも単一品目ではなく、花きを数品目作られる方も増えてきたと伺います(複合的に品目生産)。

また、第一園芸さまのビアンカ・バーネットのオープン、小田急ランドフローラさまのルコネル、日比谷花壇さまのワンダーフラワー等に象徴されるように、気軽に立ち寄れる生花カジュアルブランドの誕生と成長は、まさにそれまでのメインブランドに対してブランドの台頭と言えるのではないでしょうか。

昨年までのオーバープロダクション傾向が一転、災害等の理由から品薄傾向が続き、状況がりました。

大雨で生産者さんの圃場が水にわれてしまったところもあったと聞きました。

フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2018最優秀賞のあられは、黄色の花弁の縁にオレンジ・ピンク色が入った輪です。

園芸植物の1世帯当たりの支出金額は底をついて、回基調です。

今年の「災」の字が示すように、花き生産者さんは災害で被災され大変な思いをされましたが、多くのところで年末までに旧され、驚異的な回力を見た年でもありました。

今年に限ったことではありませんが、花きは生活者に幸や慰めをもたらすものとして、大いに利用していただいたものと思います。

 

これらの理由により「ふく」の字をご提案させていただきたいと思います。

あくまでも、「一方見」が得意な一ブロガーの戯言くらいに思っていただければ幸いです。

 

明日の小欄では、花研社内のことを表す今年の漢字と花研ブロガー2号自身を表す今年の漢字について考えてみたいと思います。

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