OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

「さば」と「あられ」

2018.12.10

本日はラジオ当番でした。

2018年最後の今日の放送でのおすすめは、ハボタン。

10分近くペラペラと、緊張しつつも楽しくお話しさせていただいてしまいました。ありがとうございますm(_ _)m

私ばかりでなく、リスナーの方も楽しんでいただいているといいのですが。

 

次回の放送は1月7日(月)、NHKラジオ市場情報2019年の第1回目にお話しさせていただきます。

ご紹介品目はアレにしようと思っていますが、番組に関係するみなさまのご意向を窺いながら、進めて参りたいと思います。

 

 

さて、ぐるなび選出の「今年の一皿」は、「サバ」が選ばれました。(詳細はこちら)

確かに、アタクシもサバ缶、及びサバの切り身をよくいただきました。

サバ缶などは、トマトチョップの缶と合せて数秒でパスタソース完成という、チョーカンタンレシピを幾度やったことか、というくらい、ヘビロテしていました。(少しニンニクを入れるおいしいかも❤)

アタクシも、アタクシの周りの人もよくサバ缶を食べていることを鑑みると、サバ(サバ缶)が選ばれたことは必然であり、実は社会的に大きな意味があるのではないかと思っています。

たとえば、上記のようにあっという間に一皿できてしまうという点で、まず「時短」という現在のニーズを満たしています。

更には、お金をかなりセーブしている人でも購入できるお手頃価格であること。これも節約志向、低価格重視という現在のニーズを満たしています。且つ栄養価が高く、健康志向の人たちも捉え、機能性重視というキーワードもあり、もっといえばどこでも買える、どこでも売っているという、販路が充実していることも重要。百均、スーパー、コンビニ、輸入食材取扱い店、などどこに行ってもサバ缶が置いてあります。

また、保存が利くので、「あ!」と思ったときに買っておいていつでも使えるという簡便性なども人気の秘密のような気がします。

パパッと思いついたこれらのファクターだけでこれだけで、既に5つほど現代の消費者ニーズを満たしているのです。総合的に鑑みると、かなり実力派の一皿といえるのではないでしょうか。今年の一皿に選ばれるのも得心がいくというものです。

 

さて、大田花きでは、12月7日(金)フラワーオブザイヤーOTAを発表いたしました。フラオタ最優秀賞のスプレーカーネーション「あられ」は、クリームに近い優しい黄色い花弁にほんのりとオレンジ色が載った愛らしいスプレーカーネーションです。

SPカーネあられ

花付きが良く、スプレーにしては大輪な方ではありますが、花きマーケット全体からすれば、決して豪華で高級品というアイテムではありません。ではなぜ最優秀賞に選ばれたか。それは実はとても奥が深いと思っています。

大田花きの営業担当も、「それほど高い単価で売れたわけではないんだけどな~・・・」なんて言っていましたが、むしろだからこそなのではないかと思っています。

単価がそれほど高くなく、花付きがよく、そこそこ大輪、使いやすくて、あらゆるシーンで使えるため汎用性が高い。更には、ツボミもよく咲き、日持ちも良くて・・・ときたら、ひとまずリピートする人は多いかもしれません。

 

2016年、スプレーマムのカリメロがフラワーオブザイヤーOTAの特別賞に選出されました。出荷者のグリーンウイングス様にお伺いしてみると、こちらもあえて上位等級品を狙わず、B品として(と言ってもしっかりした作りで、花付きも大変素晴らしいのです。商品コンセプトとして、という意味です)単価が高くなりすぎないような商品設定にして、マーケットでヒットしました。

テレビやポスターなどを見ていても、「あ、これはカリメロかな?」と思わせる花をよく見かけます。

花も、これからホームユース狙いということであれば、このようなコンセプト、あるいは位置付けのものがもう少し増えてもいいかもしれません。

例えば生花店に行けばどこにでも置いてあって、比較的お手頃に購入でき、水替えなどもあまり面倒がかからず、もちろん日持ちも一定期間をクリアし、生活の中に花があることでストレスも軽減される。

このあたりの条件が満たせれば、サバ缶と同じ実力と思います。

常陸野カーネーションさまのあられはこの点において、充分条件を満たしていますし、サバ缶との共通項を見出すことができます。この度のスプレーカーネーション「あられ」は、社会のニーズを的確に満たした受賞のように感じました。

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