花研コーヒーブレイク
いまどきのファレノ事情(コチョウラン)
2018.10.12
現在、大田花きの受付前で、コチョウラン(以下ファレノ)のロイヤルシルク(という品種ブランドです)のプチ品評会を開催しています。
同じ品種とはいえ、それぞれに仕立てが異なるファレノを並べて、どの仕立てがいいか、みなさま評価していただくというもの。
2列に並ぶ花の角度が違ったり、輪サイズが違ったり、葉の向きや輪の並び、ワイヤーと花とのバランスなど、一つ一つ全てが異なり、一見同じように見えるファレノも、こうして並べてみると随分と違うものであることに気づきます。
実際に投票してくださった生花店様に突撃インタビューをしてみますと、
「この葉の向きではリボンをかけにくいので困る」
「この花の角度では、運ぶときに花が擦れるから、実用的ではない・・・」
など、日々ファレノを扱う方にとっては見た目だけではない評価基準があることがわかります。そして、見た目と同じくらい、見た目以外のポイントも重要であることが、少し耳を傾けただけでわかり、勉強になりました。
そういえば、昨日IFEXに出かけてみましたが、かなり目を引く魅力的なファレノがありました。LEAFさまのブース。
↓こちらのファレを拝見したときには、感動しました。
もっとカラーバリエーションあるのよとばかりに、美しいファレノの数々。何より、染まり方がきれいなんです。完成度が高いといいますか。
どの色もそれぞれにきれいです。アンティークカラーのファレノも本当にきれいに染まっています。
↓こちらの写真の右上は、モーヴとベージュの中間色で、ボキャ貧はアタクシには、この美しい色をうまく表現できません。
左下のファレノは、リップのみ、赤く染めてこれまたきれいなんです。
左上のグリーンも、自然な色に染まっていますし、右下のレッドもムラがなくマットに染まっていて、素晴らしいものでした。
そして思わず、こちらを拝見するためにブースに足を踏み入れてしまいました。
「ダイヤモンドオーキッド」という商品名の青いファレノ。
しかもアーチ仕立て(というかどうかはわかりませんが、葉を見る限りでは、2つの株を左右からアーチ状に繋げているのでしょう)で、青色にもラメがついてキラキラしているのです。
まるで、高級な宝石ブランドのブティックに足を踏み入れるかのような、ドキドキと胸が高鳴るような気持ちで商品にアプローチしてみました。
↑もともとファレノの花弁はデンプン質のようなキラキラがありますが、天然のものよりもさらにキラキラしていました。
金粉をまぶしたこちらのファレノも高級感と品があり素敵でした。
何色でもできてしまうのですね。しかも発色がきれいです。
↓一番右のレッド&グリーンは2段になってこれまた素敵ですね。
こちらは、オレンジに染めたファレノにハロウィン仕様のステンシルをはり、遊び心満点。
これは五輪カラーですね。んにゃ~、スゴシ。アイディアも素晴らしいし、美しく仕上げるところも素晴らしい。
ご提案は染めばかりでなく、ホームユースにも使える1本立ちも。
このような品のある立ち姿のファレノが自宅にあったら素敵。
以前、アタクシの友人(業界外)は自宅にランが置きたいと言っていました。
買う時に高くても、結果的長持ちするから、お得な気がすると。その友人にぜひプレゼントしたいような1本立ちです。
こちらは1本1輪。かわいらしく親しみがあっていいですね。また、仕立ての発想が素晴らしいです。
ちなみに、こちらは先日横浜で見たと、写真を頂きました。
こりゃすごい。見事です。女性の目線より少し低いくらいの、特大ファレノ!
ツリー仕立て(勝手に命名しました)がいまどきでカッコイイですね。このようなファレノが年末にあったら、商業施設ではクリスマスツリーファレノ(?)みたいな感じで、年末からお正月まで楽しめていいですね。
染めファレノの技術と組み合わせてもいいですね。きっと多くの方の目を引くことと思います。
昨今のファレノは、生産者さまのアイディアと工夫で、こんなにもバラエティと変化に富み、私たちを驚かせ、楽しませてくれるものなのですね。
これからの展開が益々楽しみです♪
・・・おしらせ・・・
来週の月・水・金(10月15・17・19日)と、大田市場花き部、仲卸通り(大森花卉様と中央花き様の間の辺り)にて、『フラワービジネス手帳2019』の販売キャンペーンを開催いたします。
是非、みなさまお気軽にお立ち寄りくださいますようお願い申し上げます。
それでは良い週末をお過ごしくださいませ。Ciao!