花研コーヒーブレイク
ストレスを受けると臭くなる??
2018.10.03
資生堂が積年の研究により、ストレスを感じると皮膚から特殊な臭いが発生する仕組みを解明したと発表しました。
臭いの元は皮膚ガスで、これは体調、加齢、情動、食事などを反映して変化するのだそうです。さらには、緊張やストレスでも皮膚ガスが発生するとのことで、インタビューストレスによる皮膚ガス発生の検証をしたところ、心拍数の上昇、交感神経が優位となること、また、これらのことによりストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが唾液中で増し、緊張によるストレス状態を生じることにより、特有のニオイの発生することを確認したと発表しました。
以前、資生堂の顧問をされていた中村祥二先生の著書を拝読した際、中村先生の幼いお子様が就寝していらっしゃる布団の横にムカデが現れ、それに対して怒りや不安などのストレスを感じたご自身の体から臭いが出たことが分かったと。ムカデはその臭いを感じてソロソロと逃げていったいう逸話が記されています。
あら~・・・、ストレスを受けたりイライラすると、体から臭気を発散するものなのですね。イライラしがちなアタクシは知らない間にストレス臭をまき散らしてご迷惑をおかけしているかもしれませんので、気を付けたいと思います。
また、同じ「におい」でも、良い匂い(香り)を生活に取り入れる点では、最近は脳科学的な見地から、バラの香りを嗅ぐと脳が喜ぶとか、認知症を予防できるなどということが言われているそうです。(今度、そのことが紹介されている本を読んでみたいと思います。興味深い内容の場合は、このコーナーでご紹介させていただきます)
なるほど、いずれにしても香りというのは(なんとなくですが、素人のイメージとして)脳の機能にダイレクトに働きかけるものであることはわかります。そう考えると、柔軟剤ほか、香りの商品がヒットするのは全く以って脳科学に適った事象であり、得心が行くというものです。
今後、香りと人々の健康や病気予防との相関が医学的な見地から次々と発表され、またそれに伴い香りを使ったやすこやかライフの提案が増えていくかもしれません。