OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

ダリアを食べたらどうなるか?

2018.09.28

ダリアが最も美しい季節となりました。

大田市場では今週秋田県のダリアの総選挙が開催され、これがダリアの季節到来のアイコンとなっています。

大輪の花火が夜空にたくさん打ち上げられるように咲くたくさんのダリアを目にすれば、誰もが華やかなダリアに一度は心をときめかせたことがあるのではないでしょうか。

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しかし、本当のダリアファンなら、花だけではなく、ダリアの根も知らなければもぐりです・・・な~んて申し上げるつもりもありませんが、ダリアの地下茎にも注目しても面白いですよ。

 

ダリアの原産地はメキシコ。メキシコでは国花に指定されています。

元々は、メキシコの原住民の間でダリアはなんと食用とされていたのです!

それも、花ではなく根の部分をです。食物繊維が豊富に含まれているのだとか。食糧として高価なものでもあったので、毒があると流布することもあったようです。

 

こちらがダリアの球根↓品種によって形は異なります。

ダリア球根 ダリア球根2

 

ダリアの根は、サツマイモのように太って丸くなります。

食物繊維が含まれていて~なんて言ってみましたが、実はアタクシ自身も食べたことはありません。でも、もしかするとゴボウの味に似ているのではないかと想像しています。というのも、ダリアはキク科ですが、ゴボウもキク科の植物です。

同じキク科でその根が食物繊維が豊富というと、もしかしたらダリアの根はゴボウの味に似ているのかなと想像したわけです。

 

ダリアは、ジャガイモと一緒にヨーロッパに伝わったときに、食用には向かないと観賞用として広まっていきました。

おいしいジャガイモは食用として広まり、ダリアはおいしくなかったために観賞用として広まりました。ダリアはフランスやイギリスで大人気に。大変効果に取引されることもあり、ダイアモンド一粒と等価交換されることがあったり、青いダリアには懸賞金がかけられることもあったようです。

その花の美しさに魅せられた一人がナポレオンの妃ジョセフィーヌ。マルメゾンにバラを集めていたことはよく知られていますが、実はバラの前にはまったのがダリアのコレクションです。しかし、侍女が盗み出したことで逆鱗に触れて一切やめてしまったという話は有名です。

 

このようにダリアの根はヨーロッパで食用としては受け入れられなかったわけですが、そういえばゴボウもヨーロッパでは食べる習慣がありません。戦争中に捕虜(オーストラリアの人だったかな)にゴボウを食べさせて虐待だと国際非難を浴びたという話を聞いたことがあります。戦時中、ゴボウは日本ではごちそうで、捕虜に栄養を付けさせるつもりで食べさせたけど、木の根を食べさせたなどと言われたと。

そう考えると、ダリアの根が口に合わなかったと聞いても不思議ではありません。

 

とはいえ、ダリアの根を食べたことのないアタクシが机の上で悶々と考えていても埒が明かないので、ダリアの根を食べたことがありそうな人に電話してみました。

ダリアの根を食べたことがありそうな人といえば、日本ではあの人しか思い浮かびません。

 

そう、あの方です!

 

秋田国際ダリア園の鷲澤幸治園長!!

夜も8時を過ぎて思い付きでお電話してしまったために、秋田弁とアルコールと鷲澤節とが程良く絡み、お話の75%(ところにより3%)くらいしか聞き取れなかったのですが(修行が足りずすみません)、かなり興味深いお話しをしてくださいました。

 

花研ブロガー2号「ダリアの球根を召し上がったことはありますか?」

 

鷲澤様「あるよ」

 

やはり。

読み通りでした。

鷲澤様によると、ダリアはジャガイモに似ているけれども、ジャガイモほどはおいしくないそうです。繊維が強すぎるのだそうです。水分が80%、そのほかイヌリンなども入っているようです。

どのように食べたか伺うと、スライスしてポテトチップスならぬ、ダリアチップスにして召し上がったそうです。水に晒し灰汁抜きをしてから、ワイン漬けやウメ酢漬け、粕漬けなどにしてもおいしいそうです。

食用に向かないと言われつつも、球根部分だけでも色々なレシピがあるものですね。

 

また、球根ばかりでなく、鷲澤様は花もボイルして召し上がることがあるようです。

ボイルして、酢漬けにしますが、花弁が大きい品種はのどに引っかかるため、小さく刻んで食す。あるいはダリアの花びらのてんぷらにすることも。キク科ですから、キクの花のように召し上がるわけですね。

はたまた、若い脇芽は山菜のモミジガサに似ているようで、漬物にしたりゆでて鰹節をかけていただくと乙だそうです。

 

ご自宅用に鷲澤様が考案されたレシピですが、山形や秋田では、実際にダリアの根の焼酎が商品化されていて、地域の特産として販売されているそうです。

 

 

ということで、鷲澤様によるとダリアの球根の味は・・・

 

「結論からすると、んまくねぇ」そうです。

 

最後に「みなさん、秋田は持ち家率が全国一で、子どもの学業レベルも高いので、ぜひ秋田に定住してください」と鷲澤様からのメッセージ。

 

 

それではみなさま、良い週末をお過ごしください。

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