OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

TRY!食用菊

2018.09.05

この度の台風21号による被害につき心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧をお祈り申し上げます。

 

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さて、秋の味覚といえばサンマと大根おろしが定番ですが、花き業界としては食用菊に着目したい。

食文化誌『VESTA』(味の素食の文化センター発行)90号に「花を食べる」という特集がある。この雑誌は大変おもしろい雑誌で重宝している。

それによれば、食用菊は東北と新潟、西日本は滋賀県に食べる文化がある。だからこそその地域で生産もあるわけだが、スーパーを見ていると沖縄産の食用菊もあることから、生産は沖縄にも広がっているようだ。

 

東北における食用菊は、9月下旬から11月にかけて出回り、どの家庭でもよく食べていた。山形県のわが家でも然り。

主にお浸しにして食す。歯触りを楽しむものであった。シャキシャキしている。

シャキシャキしているうちに歯ごたえを楽しむのが乙。いつまでも噛んでいると、シャキシャキ感がなくなりクタクタになってくる。そうなると、花弁から子供の舌にはとてもおいしいと感じられない液が出てくるので、あまり噛み過ぎてはいけない。

子供心に腹いっぱいにならないキクを何故食べるのか解せなかった。つまり、少年には不思議な食べ物だったのである。

 

キクの香りをかぐと長生きすると言われ、古来香りを綿に移しとり、体を拭ったりお酒に移して飲んだりと、様々楽しむ方法があった。幼いころから食用菊文化になじんできた元山形県民として、ここはひとつダイレクトに食してみることをおすすめしたい。

 

by 花研ブロガー1号 kiryusan

 

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