OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

in someone’s shoes

2018.08.21

スウェーデンの家具メーカーIKEAがプロデュースしたOMTÄNKSAM(オムタンクサム)シリーズ

小欄でも時折このシリーズの誕生のことは紹介させていただきましたが、ついにOMTÄNKSAMシリーズのうち花瓶を入手いたしました。

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オムタンクサムシリーズとは、「みんなの体を考えたデザイン」。(IKEAのHPより)
「誰でも、人より少し多くのサポートを必要とするときがあるもの。みんなにとって(みんなの体にとって)より快適な暮らしをお届けしたいと考えています。」
という思いから生まれた商品シリーズ。
「スウェーデン語で“思いやりがある”という意味があるこのシリーズは、どの製品も、人が抱えるさまざまなニーズに焦点を当ててデザインした。あらゆる人をサポートするために、様々な点においてその役割を果たしているか製品のテストを行った」のだそうです。
例えばこのシリーズのプレートであれば、プレートの裏にシリコンのリングが付いていて、″テーブルの上で滑りにくい″、″置くときに音がしない″などに役立ち、また物を握ることが難しい人のために縁の幅を広くし、両手を開いたままプレートを持上げることができる、などという工夫が施されています。
あるいは、花瓶であれば形と高さに工夫を施し、握りやすく、手全体にバランスよく重さがかかるよう作られているとのこと。
なるほど、安定感があり、また花瓶の途中がくびれていることによって、非力な人でも重さで滑り落ちにくく、比較的楽に花瓶を持ち上げることができます。

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ワイドで背が低いタイプは、女性の手のサイズくらいであれば、両手で持ち上げることをお勧めしますが、水や花が入ったことをイメージしても尚、楽に持ち上げることができるでしょう。

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また、花瓶の底まで手が届き、洗浄しやすいこともポイントですね。

 

昔、ハリウッド女優のキャメロン・ディアスの映画で“In Her Shoes”というのがありました。日本では英題のまま公開されましたが、あえて日本語に訳すと「彼女の立場になって」という意味です。英語学習的にいえば(大きなお世話ですが)in one’s shoesで「~の立場になって」という意味ですね。「その人の靴を履く」→「その人の立場になる」ということから生まれた慣用表現でしょう。

 

OMTÄNKSAMシリーズは、社会的に、あるいは日常生活に多少のディスアドバンテージを持っている人の立場にで開発された、まさに“in her/his shoes”,“in their shoes”の視点を持った快適生活創造商品のように思います。

自分の業務においても、業界の提供サービスにおいても、in someone’s shoesの視点を忘れず、少しでも生活者が快適に生活できるよう、あるいは幸せを感じてもらえるような提案をどんどんしていきたいものです。

 

ちなみに“OMTÄNKSAM”とはスウェーデン語で「思いやりのある」という意味。強いてカタカナで表記すれば「オムタンクサム」ですがネイティブの発音はちょっと違うようです。

発音はこちら。(←スウェーデン人のおっさんにゆっくり発音してもらいました。Oops!失礼しました。スウェーデンのジェントルマンでした)

 

(ファイル形式はMP3です。もしうまく聞くことができない場合は、こちらからどうぞ。

こちらはGOOGLEの翻訳ページです。“OMTÄNKSAM”の下にあるスピーカーのマークをクリックしてみてください。)

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