花研コーヒーブレイク
地域のお盆
2018.08.17
お盆の習慣は地域によって異なるようです。
例えば、アタクシの田舎では、新盆の際、麦わら帽子とサンダルを持って菩提寺まで故人を迎えに行きます。これは、この地域独特のように思います。
菩提寺に置くところがあるのですが、サンダルを揃え、その上に丁寧に帽子を置いてみると、なんだか本当に故人がそれを履いて、被って自宅まで一緒に笑顔で帰ってきてくれる姿が目に浮かぶようでした。それを期待して生まれた習慣なのでしょうが、なんだか不思議なものです。
精霊棚も、地域や宗派などによって異なるかもしれません。ウチの方では、ホオズキの実だけを取って、山で採ってきた檜の葉などとともに等間隔に精霊棚に吊り下げます。
また、位牌も新盆の故人とそれ以前のご先祖さまと、縄で区切りをつけて置きます。
ミソハギではありませんでしたが、ハギも棚の下に飾りました。竹も使いますが、使う植物というのは同じ日本といえども多少植生が違いますから、それぞれの植生に合ったものや手に入りやすいものが使われるのでしょう。例えば北海道などでは竹は手に入りにくい(最近は温暖化で竹林が生育しやすくなっているようですが)とすれば、竹の代わりに寒冷地ならではの植物を使うのでしょうね。わかりませんが、今度北海道の方に伺ってみます。
みなさまのお宅でも、ご先祖様たちがゆっくりされていったことと思います。
とりわけ、この時期は広島や長崎の原爆忌に続き、8月12日の日航ジャンボ墜落事故、15日の終戦記念などの歴史的に心に刻むべき日が続きます。なんだか日本にとっては特別な週のように思えてなりません。1年に一度の大切なときでした。
ついでに山口県の行方不明だった2歳児よっちゃんの発見もおめでとうございます。ボランティアの尾畠さんのスピリットを伺う度に、こんなに素晴らしい人がいたものかとただただ脱帽です。20分で見つけて、見つけた瞬間に飴ちゃんを差し出して・・・というところだけでもう只者ではないことが窺えますが(すぐ飴が出てくるところを考えると、最初から考えていたのでしょう)、その真実の瞬間の裏には、なかなか常人には成し得ないご努力と、ハートとノウハウも持ち合わせていたことが推察されます。彼は心技体すべてを兼ね揃えた、まさに国民の英雄のように思います。
徒然なるままに書いてしまえば、8月20日月曜日、朝7時45分からラジオ当番です。
ご都合の合う方はインターネットから聴取可能ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
みなさまもどうぞ良い週末をお過ごしくださいませ。