OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

コインの表と裏

2018.06.15

コインの表と裏があるように、どのような事象にも現象にも表と裏、光と影、プラス面とマイナス面がある(たいていは、ですが)。物事を俯瞰して多角的に理解しようとする習慣を付けないといけないと気付かされた週でもありました。

つい先日、スウェーデンのリサイクルについてのテレビ番組をやっていました。ノルウェーなどの近隣諸国からリサイクル品をもらい、廃棄物を引き受けることでお金ももらい、受け取った廃棄物を資源として立派な家具や自転車を作り国内でリーズナブルに販売、寒く長い冬のエネルギー源にもして、そのリサイクル方法が素晴らしいという構成でした。リサイクルのために自国でもごみの分別にはとてもユニークなシステムを使い、もちろん国民もリサイクルの意識が高い。最後には、スウェーデンのゴミ焼却場の新設を日本の企業が請け負ったというおまけつき。

 

ちょうどスウェーデン北部に住む友人から、「これからリサイクル処理場に行ってくる」とSNSに投稿があった直後だったので、(↓黒い犬らしきものはリサイクル品ではないと思われますが)

recycling

なんだか話が繋がった“気がして”、友人に「日本でこんな番組やっていたよ」と報告。

そのシステムをこちらがほめ過ぎたために照れ隠しなのか、「コインには表と裏があることを忘れてはならない」と返信がありました。

どうやら、EUに加盟していることをちょっとクリティカルに見ていて、EU諸国から廃棄物を受け取り資源としてうまく利用しているけど、一方で代償も払っている、EUに加盟しているということは良いこともあれば、マイナスとも思えることもあるんだ、ということが言いたかったのではないかと勝手に理解しています(その後、送られた意味不明な動画を見て憶測)。

 

翻って日々の業務を考えると、当社は株式会社として社会に還元するために利益を出していかないといけませんが、もちろんすべてが利益に直結する業務とは限りません。このような業務に1週間のうち何日もとられることがあった場合、意義が見いだせないままですと、なかなか仕事に集中できません。一見、利益に直結しないように思える業務の意義をどう捉えるか、これはコインの表と裏を見るような感覚に似ているでしょうか。

「表と裏」が「2D」とすると、花研のショチョさまはコインの表も裏も硬度も、その背後にある闇のようなもの(笑、冗談ですが)や将来の明度・彩度まで、4Dから5Dくらい見えているのか、どのような業務でも整理して意義を捉えることができるようです(端から見ていてそう思うということです)。

 

コインの表と裏、せめて2Dで意識するだけで、多少なりとも冷静でいられるような気がします。

テニスの試合が始まる際、コイントスを行い、勝った方がサーブかレシーブか、はたまたどちらのコートを取るかを選ぶ権利を得ることができます。しかしコイントスの勝ち負けは試合の勝敗には直結しません。(プロでもアマチュアでも、試合に負けた理由をコイントスで負けたらとするプレイヤーはいないでしょう)

業務が目に前にある時、それはコインの表か裏か、どちらであってもその時たまたまのことで、やはり全体を見ていくよう意識するということが重要なのでしょうね。反省の日々です。

 

それではみなさま、良い週末を。

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