花研コーヒーブレイク
花研ブロガー1号、ついに現る!?
2018.03.22
ついにこの日が来ました。
日々このブログを更新しているアタクシ花研ブロガー2号は、弊社にブロガーは1人しかいないのに、なぜか2号と自称しています。
なぜかといいつつ、実は理由があります。いつか誰かが1号として名乗り出ることあるかもしれないと思い、1号をあえて「空けている」のです。その誰かは、社内の者かもしれませんし、もしかすると外部の方にお願いすることも想定していました。
そして、その1号を名乗る人がついに現れたのです。(思ったより早かったな)
花研ブロガー1号は花研内の者でした。
シンプルに「コラム」と題して原稿を花研ブロガー2号に送ってきました。以下、(ほぼ)原文ままに掲載いたします。どうぞお楽しみください♪
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毎年、この時期になるとスズメノエンドウがちょっとしたスペースで元気に育っている。
雑草ではあるがこうした植物が元気に育っている様は、春らしい景色で楽しい。
と言っているうちに、この植物はあっという間にアブラムシの住処になるのだが、まだ都心も寒い日があるのでアブラムシもついていない綺麗な個体が方々にあった。
大田市場内で抜いて事務所に持ち帰り花瓶に活けた。
毎年のことだが、翌日、もしくは数日のうちには萎れる。
このようなほふく性の草花が飾れないかと、いつも同じ時期に思い返しトライしてみる。
ただ水に活けるだけでは芸もない。そこで、手近な切花栄養剤をドボドボ入れたり、水揚げ促進剤などを活用しては様子を見る。
ところがこの野草にはこれは効いたなあという実感はいつもない。水だけでも促進剤や栄養剤を使ってもなかなか水がうまく上がらないのだ。
流通していないものを切花としてどう水揚げ処理をして流通の乗せるか、こういうことを熱心に行う生産者がいる。オリーブの切枝出荷を成功させた方などがそうで、もうどうやって到達できたのか僕にはさっぱりわからない。甚だ頭が下がる。
活け花や茶花を納める仕事をされる生花店が都内にあり、先代からの水揚げに関する資料を見せてもらったことがある。昭和か戦後の書付のような資料だ。
泥をつける、椿油がいいなど、実に様々な工夫があり、こちらも往時の苦労が感じられる資料だった。本当に試行錯誤だったんだなあ。
今や専用資材や技術開発を行うメーカーがあり、更に国では日持ち推進のための研究などが行われているので、水揚げについては専門家に任され、誰かに聞くとか調べればわかる、という風潮になっている。
もしくは切花とは、流通しているものだけを言っている場合があったりする。
しかしながら 元々は季節に生えてくる植物を花瓶に活けたい、デザイナーであれば使ってみたい、生産者であれば要望があったから挑戦したい、そういう切花化の欲求から生まれたのが日本的な水揚げ技術(資材)ではなかろうか。
そういう先人の発想を忘れずに、日々見かけた花木草花でも、これは水が揚がるのかどうかを試す人がい続けて欲しいなあ。そんな風に思う。