花研コーヒーブレイク
冬至の七花
2017.12.05
午後の2時3時ころに外出していると、やけに日が傾いている。
この時間でこんなにも影が長いものかと思いますが、それもそのはず、もうあと2週間ちょっとで冬至(12月22日)です。
冬至はご存知の通り、「ん」が2個つく食べ物を摂ると「運」が付くから、また栄養価が高いことから健康でいられるようにと好んで食されます。
南瓜(なんきん=カボチャ)のほかに、ギンナン、レンコン、キンカン、ニンジン、カンテン、饂飩(うんどん=うどん)。
これらは冬至の七種(ななくさ)とも呼ばれるのだとか。
では、花きで「ん」が2つ付くものがあれば、「冬至の七花」などとして販売できるのではないでしょうか。
例えば・・・
①南天=もともとナンテンは「難を転じる」と縁起物として重宝されています。
②キンセンカ=漢字では「金盞花」と書きますが、「盞」の字は「酒を注いで飲む小さな器」を差します。また「杯(さかずき)を交わし約束をすること」の意味があります。なんと縁起の良い花ではありませんか。「金銭化」と書き換えても縁起物としてよろしいのでは?色味も縁起が良さそうです。
③ニホンズイセン(日本水仙) 江戸時代から引っ越しの際には縁起物とされてきた風習があります。季節的にもばっちり。ラッパズイセンなら「ン」がひとつなので2本がお勧め。そうすればンが2つ。2本水仙。ナンチャッテ。
④寒ボタン ボタンの学名Paeonia(シャクヤクもそうですが)はギリシャ神話の 医療の神“Paeon”の名に由来します。新しく迎える1年が健康でいられますように、ボタンの提案もいいかもしれません。柚子湯やカボチャを食べることに似ていますね。
⑤ピンクッション・・・南半球の花ですから、日本の年末年始にはどうかと思いますが、発色も良く豪華ですし、「ン」が2個付いているからよろしいのでは?どおぉ??
そろそろ2つ「ん」が付くのは難しくなってきたので、例えば
⑥ハボタンとセンリョウのセット・・・よし!これで「ン」が2つ
⑦オンシジウム(スズメラン)・・・和名で言い換えて「ン」が2つ
いや、ちょっと苦しければ
⑦代案 ピンポンマム これはいいでしょうね。
⑦代案 ポンポンダリア とか。
鉢物ならガーデンシクラメンもいいかもしれません。
これらの花は正月に神様を迎えるための七福神花!
「冬至」を花業界とは関係ないとスルーするのではなく、生活者のみなさまに幸せを感じていただけるような提案をしていきたいものですね。
そのほかサンタンカとかありますが季節外れでNG。
フィロデンドロンやリューカデンドロン、インパチェンス、サンパチェンスもそうですが、アイテム的にやはり季節外れ。
弊社のショチョさまに“「ン」が2個付く花を挙げてください!”とお願いしたら、間髪入れず出てきた花は・・・
「ダンデライオン」
あー、確かにに2個「ン」が付いている。
よく出ました。
イヤしかし、タンポポ(=ダンデライオン)って市場流通してたっけ??
すかさず「パインコーン」(松かさ)で応酬です。こちらの方がまだ流通がありました。