OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

英国ロイヤルウェディングのブーケ

2011.04.30

29日に行われた英国ロイヤルウェディングのシーンはご覧になったでしょうか。

 

ケイトさんはだいぶダイエットされたようで、とてもきれいでしたね・・・って、大きなお世話ですが。

 

さて、ウェディングドレスのデザインに並び、関心を集めるのがウェディングブーケです。花に興味のある人なら誰しも必ず注目してしまうでしょう。日本の一般的なスタイルと少し異なった作りに見えましたね。何の花を使っているかお分かりになったでしょうか。

小花を使っていたようで、TVで見る限りではなかなか判別できませんでしたが、以下の花でデザインされていたようです。デザイナーは英国を代表するフローリストの一人で、シェーン・コノリーさんという方です。日本にもいらしたことがあり、ご活躍されているようです。

 

「スズラン」・・・さすが旬の花を使っています。花言葉は“幸福の再来”。隣国のフランスでは花嫁にスズランを送る風習があります。5月1日はスズランの日。

 

「アメリカナデシコ」・・・「美女ナデシコ」ともいいます。英名はスィート・ウィリアム。こんなところにシャレを用いているのでしょうか?花言葉は“勇敢”。

 

「ヒヤシンス」・・・花言葉は“不変の愛”。良い香りを放っていることでしょう。

 

「アイビー」・・・写真を見る限りでは見つからないのですが、使われていたようです。花言葉は“パートナーに対する忠誠”、“結婚愛”、“友情”、“愛情”。

 

「銀梅花」・・・古代ローマでは愛と美の女神ヴィーナスに捧げる花とされています。愛や不死、純潔を象徴する花ともされ、結婚の標章として欧米の結婚式では多用されるようです。良い香りを放ち、「祝いの木」との異名を持ちます。花言葉は“愛”。

 

また、ブーケには銀梅花の葉も使われています。1845年にヴィクトリア女王によって建てられたオズボーンハウス(イングランド南部のサウサンプトンの更に南方に位置するワイト島にある離宮。英国黄金時代を築いたヴィクトリア女王のために建てられた)に植えられた銀梅花から採ってきたもののようです。

 さすが、このあたりは伝統としきたりを重んじる英国流といったところでしょうか。英国だからできる演出にも思えます。

 

小花が醸し出す繊細さが、ウェディングドレスのレース感とよくマッチしていて、見ていて心地良ささえ感じました。バラなどの豪華な花を使っていないところに、清楚感の演出があるようにも見えます。

ロイヤルウェディングを見ていた人が世界で20億人と想定されるそうですから、このブーケも20億人の目に触れたことになります。(気にしない人がほとんどかもしれませんが)

これは小花ブームに向かっていく予兆でしょうか。

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