OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

OpenMUJI イベント開催報告

2017.06.05

6月3日(土)映画『花戦さ』の公開に因み、午前11時からと午後2時からOpen MUJIにて花のイベントを開催させていただきました

(開店前の様子↓)

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午前の部は、花き流通のしくみをテーマに大田市場花き部をご案内し、「花き」とは何か、「花卉」の「卉」という漢字の成り立ちから、最後は生産者さま、市場、生花店さまが鮮度保持のために取り組んでいるリレーをいかに生かし、生活者のみなさまのところで、1日でも長く花を楽しんでいただくコツをお伝えいたしました。

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最後の質問コーナーでは、日持ちのためにどうしたらいいのか、闊達なご質問をいただきました。例えば、水切りや茎を斜めに切る必要性はどこまであるのか、お墓の花を長持ちさせるためにはどうしたらいいか、バラのベントネックを防ぐには?、シャクヤクが開かないことがあるけど?、ミョウバンを使うといいと聞いたことがあるけど、などなど。こちらで、長持ちのコツをお伝えした後に、「お墓の花を長持ちさせるには」とご質問された方は、かなり花の上級者かと思われます。

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お土産はシャクヤクとコバノズイナ(イテア)のセット、もちろん切り花栄養剤付き。前日に仕入れたばかりの鮮度抜群の花です。今頃は参加者様のご自宅でキレイに咲いているといいなと願うばかりです。

 

さて、午後はいけばな池坊正教授の田中翠美さんによるいけばなワークショップ。

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当日公開となった花戦さのチラシに象徴的に描かれた菖蒲の葉の説明から始まり、オクラレルカ(アヤメ科の葉)の矯(た)め方、剣山への挿し方、花の配置のテクニカルなことから池坊の精神性まで、大変わかりやすく説明していただきました。

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ご参加のみなさん、本当に一生懸命に取り組まれ、最後にはそれぞれに素晴らしい作品が完成。

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作品にはその人の性格が表れる。田中さんはその作品を見るとその人のことが何となくわかるのだそうです。

とりわけ、日頃のお弟子さんの作品を見ていると、今日は体調が悪いのかなとか悩みがあるのかなとか、二日酔いかということまでわかってしまうことがあるのだとか・・・(◎_◎;) ドキッ!!

スゴイですね。

 

田中さんのお言葉として印象的だったのは、

「今日のところはこの辺で結構です」

と妥協して終わりにしないこと。たまにお教室でもいらっしゃるそうなのですが、田中さん曰く、

「謙遜されていらっしゃるのかもしれませんが、是非“こんなに素晴らしいものができました”と言ってください。配置の理由、ストーリーは自分で作るもの。そして常に100%を目指して作品に取り組んでください。」

 

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田中さんのワークショップはとても分かりやすく、且つ楽しく、生けているみなさまも一生懸命になれ、最後にはとても褒めていただき、受講者様もきっと満足度が高かったこと思います。

できればアタクシも受講したかったくらいです。

ワークショップ開催後日、早速田中さんのところに「生け花を習いたいのですが・・・」という問い合わせがあったそうです。

お忙しい中ご来場くださいましたみなさまには、この場を借りて心より御礼申し上げます。

 

コラボしてくださった生花店Piantaさまのブログはこちら

PiantaさまのHPはこちら

ちょうど、6月18日(日)、池袋の「自由学園 明日館」にてPianta田中様とお弟子さんたちによるアレンジメント作品の展示会が開催されます。よろしければお出かけくださいませ。

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