花研コーヒーブレイク
啓蟄
2017.03.01
二十四節気の中で何が最も好きかと聞かれたら、迷わず
「啓蟄」(けいちつ)
と答える。
そんなことを聞かれることもないだろうから、答えを用意しておく必要もないのだけれど、昔から啓蟄が近くなるとなんだか気もそぞろになり、それどころか心躍る。楽しくなる。少し思考もポジティブになる。啓蟄とは、春が近くなり、土の中で虫がもぞもぞと動き始めるころ。私は虫なのだろうか(笑)・・・害虫でないことを祈るばかり。
寒い冬がいよいよ終わりを告げ、生命が動き始めるこの季節は、光と希望に満ちて美しい。空気が若い。自然の生命が動き出す頃、乾ききった器に柔らかく温かい水が注ぎ込まれていくように、心にエネルギーがチャージされるような気がする。気がするだけなんだけど。
今年、啓蟄は3月5日。
桃の節句もミモザの日も大切なイベント。
同様に啓蟄もお祝いすべき大切なイベントだったりする。個人的な視点だけど。
多分、アタクシにとっての春の到来は、立春でも春分の日でもなく、あるいは桜の開花でも、スズランの日でもなく、啓蟄なんだナ。
花でも買って、お祝いしよう。
啓蟄はもうすぐ。