花研コーヒーブレイク
動植物と色の関係
2011.03.09
動物や植物の色を引用しそのまま色の名前になっている例がよく見受けられます。とりわけ植物が使われた名前は数知れず。
ねずみ色、鴇色、海老茶、鶯色、若草色、苔色、わさび色、茜色、藤色、小麦色、小豆色、山吹色、栗色、亜麻色、桃色、すみれ色・・・
あまり聞きなれない色の表現も驚くほどたくさんあります!→http://www.colordic.org/w/
今や色の名前と動植物は切っても切れない関係にあるのです。初めて聞く色の名前でも、その名に使われている動植物を知っていれば、およその色のイメージが湧くものです。
実は動植物を使った色の表現は英語でも(おそらく他の言語でも)同様にたくさんあります。
camel,canary, mouse gray, mint green, ivory,salmon pink,rose,lime,pistachio green, olive green,violet,pumpkin, lemon yellow, lavender,chestnut, and so on and so on…
とりわけ日本語には植物を用いた表現が異様に多い気がするのですが、豊かな自然に囲まれ農耕民族として文化を築いてきた私たちの言語に関しては、植物を用いた豊かな表現を持っているのが特徴の一つなのでしょう。
これらの言葉が元の動植物を離れて色としての名前が先行し、独り歩きを始めると、もう大変。
「オレンジ」なんて食べるオレンジはもちろんですが、色の名前としても当たり前のように定着しています。まあオレンジくらいなら果物のオレンジも思い浮かびますから、まだいい方でしょう。
さて、ピンクという色も実は動植物の名前から色の名前として定着しました。
何かご存知でしょうか。
ヒント:植物です。
答えは「ナデシコ」です。
ナデシコは英語でpinkといいます。