花研コーヒーブレイク
今週の中央通路②
2017.02.09
昨日の続き、今週の中央通路のご紹介です。
メイン通路は富山のチューリップでしたが、その周りも春の花でいっぱいです。
ショーケースは、岡山県のJA岡山西・船穂(ふなお)花き部会様のスイートピー。
船穂花き部会様は「1月27日は船穂スイートピーの日」として何年も前に記念日登録された「スイートピーの記念日制定」の先駆者様です。「いい船穂」の語呂合わせから1月27日とし、この週には船穂のみなさまに名産であるスイートピーを配布したりします。
その船穂花き部会様のスイートピーの中でも、花研ブロガー2号が個人的にお気に入りの品種はこちら・・・
「夢二」です。
春の優しく明るい雰囲気を演出するこのバイカラーが素晴らしく、見ると心が落ち着きます。理屈なく本能で直感的に美しいと感じます。
また、こちらのトアエモアもいいですね。水彩画のようなグラデーションです。
※昨日のチューリップもそうですが、あくまでも花研ブロガー2号の個人的な好みを書いているまでです。世界人口73億分の1の好みに過ぎません。市場評価とは異なりますので、さらり読み流してくださいませ。
ショーケースの右側にはオレンジ色の品種群・・・といっても実はこれらは染められたものです。
生け水の色がオレンジ色になっているのがわかります。
スイートピーの本来の色で黄色とオレンジはまだありません。将来の可能性はありますが、少なくともまだ市場には流通していません。とはいえ、この完成度の高さと美しさを見れば、染めていようがいまいが問題ではないと思ってしまいます。
↓写真左から「セピア」「パステルオレンジ」「オレンジ」
花き流通品種の色を分析すると、相対的にオレンジが少ないということを数年前に小欄でもご紹介させていただいたことがありました(当時のデータで紫色よりも少ない)。生花店さまは「オレンジ色の花束を」と注文されると、意外と困ることがあるそうです。
ですから、これらの美しいオレンジ系のスイートピーはマーケットでも価値あるものと思います。
そしてショーケースの左側には赤いスイートピーも!
こちらは「カルメン」。赤が表現する情熱感が伝わってくるネーミングですね。
こちらは「キャンディポップ」。
もう一つのショウケースにはJA信州諏訪さまのアスルトロメリアとアネモネ。
アネモネのゴージャスさには毎年シーズンになるたびにうっとりです。
また、セリ室入口横には、千葉県の坊田園芸様のストック。
新しい色目の「ブラウン」には目を引かれます。アタクシのフォトテクが低く、茶色に見えませんが、実際はもう少し褐色がかって、「ブラウン」の名にふさわしい色をしています。
こちらはJAハイナン様のガーベラ。八重系を中心に展示中です。
その脇には花桃と東海桜。
花桃は産地ウンチク探検隊でもお邪魔したことのある香川県の丸福清花園(まるふるせいかえん)様(記事はこちら)。
ご覧ください、この枝先。
丸福様の花桃は枝先まで花がついているのが特長です。
枝先を切らずに出荷するからです。花桃の枝先は虫に食われたりするため、バチンと切って出荷するケースもよくあるのですが、丸福様はお子様の成長を祝う節句用の桃の生長点を切り落とすのはよくないからと、穂先まで花芽が付いたものをご出荷されるのです。
よろしければ花桃を店頭で選ぶ際の参考にしてくださいませ。
今週の中央通路でした。展示は明日までです。大田市場にご来場の予定がある方は、是非2階の中央通路に足をお運びくださいませ♪