花研コーヒーブレイク
花を長持ちさせる技術
2011.04.25
もうすぐゴールデンウィークです。
関東では5月の連休以降、気温が上昇し、花の小売店舗では、花保ち日数が短くなってくることが懸念されます。
花の寿命が尽きる原因は主に4つあります。
1. 栄養の供給が断たれたことによるエネルギー切れ
2. 活け水が最近に汚染されることによる花や茎などの組織の傷み
3. 常温管理のための呼吸による消耗
4. エチレンガス(老化ホルモンガス)によって引き起こされる老化現象
これらのうち、1と2に対するトラブルシューティングとしては、市販の鮮度保持剤を使うと効果的です。 それらを解決するための成分が含まれています。
特に、あらゆるシーンでメイン花となるバラやトルコギキョウにおいては明らかな差が出るので、店舗だけでなく一般の方もご家庭でご利用になるといいでしょう。
ところで、鮮度保持剤の代わりに台所用漂白剤や砂糖を使ってはどうかという問い合わせをいただくこともありますが、基本的にこれらの成分は特定の濃度に調整されて初めて機能するので、およその配合バランスでは効果の期待値は低いでしょう。
今は、鮮度保持剤は国産から輸入品まで多数出回っており、それぞれに特徴がありますので、いろいろ試してみるといいかもしれません。
(2010年4月花暦カレンダーコラムより)