花研コーヒーブレイク
まさかのまたか
2016.11.10
当ブログは、「一応」企業のブログなので(この内容で?!と笑われてしまいそうですが)、個人的に書きたいことはあっても、チョイチョイ自制しながら書いています。とりわけ、政治や思想・宗教などに関連したことはできるだけ言及を避けるよう自分に釘を刺しながら綴っています。
しかし、今回は米国大統領選に関して少しだけ言及させていただきたいと思います。
次期米国大統領には、ドナルド・トランプ氏が選出されました。勝利宣言の時の演説は大変穏やかなもので、トランプ氏には是非良い大統領になっていただきたいと願う一方、多くの人の予想に反し、日経平均株価の急落が示す通り将来の不安を感じさせる結果となったのではないかと思います。不安をあおったのは、彼の選挙活動の“戦略”に起因しているところが大きいと思いますが、その言動から彼が選ばれるのは「信じられない」と思われた方も多いと思います。
少し前に、これに似た衝撃を受けたことを記憶しています。BREXITです。
トランプ氏の当選が確実となった時は「まさか」という思いと「またか」という思いが混在していました。BREXITとこの大統領選出は偶然にも同じ2016年に起きましたが、実は偶然というより必然で、社会の風潮が引き起こした結果ではないかと思っています。
この2つに共通していることは、思うに2点。格差社会とローカリズムです。
国際的観点からすれば、いずれも逆の結果の方が好ましいというのが大半の考えです。しかし、投票したのはその国民で、国民は国際的なことより自分たちの今日明日の生活視点で考え、BRXIT、或いはトランプ氏に投票した。その背景には格差社会の拡大という現象があるのではないかと思っています。
米国人だから、英国人だから、という国民性の影響はあるにしてもそればかりではなく、むしろ現代の社会が生み出した結果。つまり日本も今後格差社会が拡大したとき、似たような性質の選択をする可能性があるのではないでしょうか。そんな日本の将来を感じた選挙選でした。