花研コーヒーブレイク
歴史的偉業を残した人たち
2016.10.14
スポーツ試合のライブ中継を観ていたら、突然ニュース速報の字幕が点滅。
タイ王国プミポン国王の訃報でした。
歴史的偉業を残され、国民に敬愛されていたプミポン国王のご逝去はタイ国民のみなさまにとって大変な喪失であることと想像します。
心より哀悼の意を表します。
今から10年前の在位60周年の年には、タイ国民はみなプミポン国王の色である“黄色”のポロシャツを着て、長年にわたる在位をお祝いしていました。空港の待合いから街中まで黄色一色。
この黄色というのは、プミポン国王の誕生日の曜日に因んでいるようで、月曜日生まれのプミポン国王は黄色でお祝いする決まりなのだと聞きました。
テレビのアナウンサーまで黄色。
ポロシャツの胸にはタイ語で「LONG LIVE THE KING」と書いてあります。
このようなワンシーンからもいかにプミポン国王が国民に敬愛されていた(る)かを窺うことができます。信仰の対象でさえあったかもしれないと思うほどです。
タイ王国は1年間喪に服すことから衣料品店に黒いシャツを買いに行く人が多いそうなので、今頃タイ王国は、黄色に代わり黒い服を着た人で埋め尽くされているかもしれません。
プミポン国王は恐らく、これからも多くの人に崇拝され、将来は伝説の人となることでしょう。
現在の王朝の1代目ラマ一世の別名をチャオプラヤ・チャクリー氏(1782-1809)。このチャオプラヤという名前が、タイ国民の心でもあるチャオプラヤ川として命名されたり、市場に流通する花ならアランダのチャオプラヤ・ブルー、チャオプラヤ・ピンクと花の名前にも使われています。
プミポン国王も国民の心の中で生き続け、いつか花の名前に命名され、末永く人々に愛される日が来るかもしれません。あるいは、その花が日本に流通することもあるでしょう。その時はプミポン国王の歴史的な偉業を思いながら鑑賞に浸りたいと思います。
もう一つ、偉業を成し遂げた方のニュース。ボブ・ディランさんのノーベル文学賞受賞です。
ポップシンガーが受賞することってあるのかと驚いてしまいました。聞き間違いか、もう一人作家で同じ名前の人がいるのかと思ったくらいです(笑)
彼の活躍についてはすべてを知るところではありませんが、プミポン国王と同様、歴史的偉業を残されたことには間違いないでしょう。
世界的に評価されたことは素晴らしいことですね。おめでとうございます。
みなさまも良い週末をお過ごしくださいませ。