花研コーヒーブレイク
著名人のお別れ会
2016.09.12
本年は無念にも社会で広くご活躍された著名人が次々と旅立たれました。
蜷川監督、永六輔さんに引き続き、大橋巨泉さんや中村紘子さん。いずれも昭和の文化を築いていらした巨匠ばかりです。
先週は大橋さんのお別れ会が高輪で執り行われました。業務の一環として花祭壇を拝見いたしますと、赤オレンジ黄色系の様々なアイテムで華やかに使われています。写真から認識できる花は以下のような品目でした。
・グロリオサ
・オンシジウム
・デルフィニウム
・ダリア
・ケイトウ
・シンビジウム
・オリエンタルユリ
・バラ
などの種々の花々。
業界をまたいで多くの人と交流があり、たくさんの方から人望を集めた大橋さんの御人柄を象徴しているかのようです。まるで彼の遺影の周りを賑わわす様々な花が、生前の彼を慕っていた人たちのお顔にも見えてきます。
また、これは勝手な妄想ですが、赤オレンジ系で燃えるようにデザインされた祭壇は、夕日に照らされ赤茶に輝くオーストラリアのエアーズロックの様子にも重なります。大橋さんはオーストラリア在住でしたから、そんなこともあるかもしれません。
続いて9月12日の午後にはサントリーホールで中村紘子さんのお別れ会が行われました。
写真を拝見すると、白を基調に祭壇には以下のような品目が使われていたように見受けられます。
・スパイダー咲きの白ギク
・スプレーギク(白)
・カスミソウ
・トルコギキョウ(白)
・アクセントにピンクのカトレア
・グリーンはレザーファン
音楽をこよなく愛した中村さんのお別れ会にふさわしく、演奏会が開催されたようですが、そのステージには白のトルコギキョウとカスミソウのほかに、白のオリエンタルユリと白のデンファレが使われていました。
いずれも素晴らしい祭壇ですね。
デザインも素晴らしければ、これだけの花を供給できる日本の生産力も素晴らしいと思います。