花研コーヒーブレイク
シクラメンの原種
2011.01.05
皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年も旧倍のご愛顧を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、突然ですが、新春の話題はシクラメンの原種の話から。
毎年、年末には多彩な色のシクラメンが大田市場を埋め尽くしますが、交配が盛んなことでもよく知られています。
交配されたものは店頭でもよく見かけると思いますが、シクラメンの原種をご覧になったことはありますか?
こちらがその原種です。
2008年にクロアチアに行ったときに撮影致しました。
プリトヴィッツェ国立公園という世界遺産にも指定されている自然公園で見つけたもので、何の知識もなかった私はシクラメンの原種とは思いも及ばず、「シクラメンぽい花形やけど、う~ん、なんやろ。カタクリか??」などと見当外れなことを思っていました。
「しかしなんや、葉の形もめしべの見え具合もどちらかというとシクラメンやな。だれやろ、こいつ・・・」などと思いを巡らし、暫し花の前で足を止めてしまいました。
この花がこの自然公園のあちこちに咲いているのです。
帰国後調べてみて初めてシクラメンだったことの確証を得ました。
シクラメンは地中海沿岸が原産ですので、地中海に繋がるアドリア海沿岸に豊かな自然を残すこのプリトヴィッツェ国立公園に咲いているのももっともだというわけです。
日本へは明治時代に渡来しましたが、品種改良が盛んになり急速に広まったのは戦後です。今ではフリンジタイプのものも出回るまでになり、色、サイズ、形などあらゆるものが流通しています。恐らくこの改良技術は世界でもトップレベルではないかと思います。
少し脱線しましたが、このプリトヴィッツェ国立公園には、花き市場に流通している商用の花としてしか見ていなかった草花がたくさん自生しています。
スモークツリーなども日本の畦道や河原に生えているものではありませんから、田舎育ちの私でも花き市場に来て初めて見ることになりました。しかし、このプリトヴィッチェ国立公園には、それらの草木が自生しているのです。恐らく植物好きにはたまらないエリアでしょう。(・・・私はそれほど植物フリークではないので、気付かずに通り過ぎてしまった植物も多々あったかもしれません)
少しだけ、その公園の様子をご覧ください。↓
ここでお気づきの方もいらっしゃるでしょう。
この場所は、某不動産会社のCM(TVや新聞)に使われているあの場所なのです。
神様が降臨したかのような静寂さと神聖さを携えるこの一帯は、心を洗い、英気を養うにもお勧めの場所です。
以上、クロアチアの宣伝でした。
・・・え?あ、違いました。「自生植物がたくさんある所」の御紹介でした。
冒頭のシクラメンの話と繋がりませんが、つまり商用化されていない自然の植物に満ちたこの場所、植物園でもないこの自然公園をご紹介したかったわけです。
私個人としては、世界最大級のパワースポットです。
2011年、皆様の元へも商売の神様や健康の神様、幸福を呼ぶ神様などあらゆる神様が降臨しますように。
失礼いたしました。