花研コーヒーブレイク
ハナセンの当選結果を発表します【『花研手帳2017』掲載用】
2016.07.27
この度も全国津々浦々から(中には海外の方もいらしたのでしょうか。メアドからだけではわかりませんが)たくさんのハナセンをご投句いただきました。
私どもの大変ささやかな企画に、掛け値なしで(何せ賞品は花研手帳ですから・・・^ ^;)時間をかけてお考えを巡らせ、ハナセンをご応募くださいました皆様には、心より御礼申し上げます。
応募総数は、ぬぁんと今年も過去最高の732句!驚きの数字です。
うち13句を採用させていただきますので、当選確率1.78%。
おひとりで50句ご投句された方もいらっしゃいました(嬉)\(◎o◎)/!ありがとうございます。
・・・といっても、今年は50句投句されたのは弊所の所長ではございません。本年、所長は昨年対比66.7%の30句。アルミニウムとデルフィニウムをかけた句を提出していました(笑)また機会があれば、ご紹介させていただこうと思いますが、残念ながら本年も当選句なし。お疲れ様でした。
大変お待たせいたしました。本年も花研手帳のために募集いたしました花川柳(略したハナセン)の当選結果を発表いたします。
では、まずハナセン枠の発表から。
ハナセン枠とはハナセンを謳った川柳のことです。花研手帳は2017年版ですが、2016年12月のカレンダーのところに掲載されます。みなさまツボを得ていらっしゃいまして、こちらのハナセン枠にもたくさんご応募いただきました。結果激戦区に。掲載枠「1」ですので狭き門です。
さて、発表です。
ドラムロールスタート!Drrrrrrrrrr・・・・・・・・・・・・・
ハナセンで もらった手帳 手ばなせん 風信子
風信子(ひやしんす)さまは「花研手帳2016」の企画でも「悪い虫 つけぬ花にも 娘にも」で当選されています。
その時に手に取られた花研手帳からインスピレーションを得られたのかもしれませんね。
ぜひ、この度の景品の「花研手帳2017」もご愛用いただけると幸いです♪
さて、1月からの当選句を発表いたします。
ドラムロールスタート!Drrrrrrrrrr・・・・・・・・・・・・・
【1月】ボケの花 愛でる婆ちゃん ボケ知らず さすらい
(独り言)アタクシもボケという名前の花があることを初めて知ったときには衝撃でした。
最近は花や植物が認知症や脳機能の改善に積極的に使われていますから、大変時代を良く捉えた一句でございました。(脱帽)
しかも、さすらいさまはこのハナセン企画の常連様でございます。いつもありがとうございます。
【2月】ケンカして ごめんと花束 話す気に(花好きに) 角張隼人
(独り言)なんだか実際に「ありそう」な光景で目に浮かびます。
このように大切な節目節目で、ぜひ花の力を借りて人生をうまく乗り切っていただきたいと思います。(そーゆーアタシャどうなんだ??)
【3月】忘れてた なでしこ可憐な 花だった Jun
(独り言)そうなんですよ、最近はなんでもナデシコが花であることをご存じない方も多いらしく、花業界ではそのこと話題になっています。ナデシコジャパンの目覚ましい活躍のお陰でナデシコという響きは広く認知されました。由来する花は、撫でたくなる子のようにその姿形がかわいらしいから撫子(ナデシコ)です。
【4月】40代 俺の人生 かすみそう 目だけではありません
(独り言)共感。激しく同意。目だけではありません。
【5月】バラ色の 夢みた人生 イバラ道 風の旅人
(独り言)本当に。でも、バラの語源は「イバラ(茨)」ですから、イバラ道を進んでいたらいつかバラ色の景色が見えることもあるかなと、血みどろで歩み続けています(笑)
ちなみに、お肉のバラの語源は「アバラ(肋)」です。
【6月】ムクゲとは どこに毛なのと 子に聞かれ さごじょう
(独り言)さごじょうさまもハナセンの常連様でいらっしゃいます。
「花研手帳2015」では「定年後 夫の世話より 花の世話」、
「2014」では「トゲがある 薔薇にも妻の小言にも」「ブーケトス キャッチしたけど 効果なし」の2句で当選されています。
本年もおめでとうございます。
【7月】好きな花 「カンナ」ですよと 大工さん ヒメ父
(独り言)工具を商売道具とする大工さんが花好きだったらかっこいいですね~!
大工さんが“お気に入りはカンナです”と言いながら、後に隠していたものをパッと見せたらカンナの花だった、なんていったら、ちょっとグラグラっときてしまいます!←妄想中。カンナの花言葉には「妄想」もあるようで・・・
念のためですが、花のカンナと道具のカンナは名前の語源に接点はありません。花のカンナはラテン語の「葦(あし)」の意味から、工具のカンナ(鉋)は「掻き(カキ)・薙ぐ(ナグ)」「刈り(カリ)・撫で(ナデ)」など諸説あるようです。
【8月】切り花も 孫の帰省も 一週間 ばーちゃんち
(独り言)ご経験からインスピレーションを得られたのでしょうか。おじいさま、おばあさまのご自宅では、お孫さんが遊びに行かれるときも、切り花の日持ちもおよそ一週間という、面白い共通ポイントをよく突いていらっしゃると思います。
【9月】倦怠期 妻が育てる トリカブト さすらい
(独り言)あ、さすらいさま、再び!
おそろしや~、妻が育てるトリカブト。昔のトリカブト保険金殺人事件を思い出します。
実は、トリカブトは切り花でも流通しています。アコニタムという名前で、主に8-10月。青く涼しげな花姿で、フローリストさんたちに人気の品目です。
【10月】休日は グランド花月が トレンディ さいとうです。
(独り言)「花月」という多肉植物(別名:金のなる木)と漫才師の舞台グランド花月をかけるとは、すごい発想でございました。「花月」=多肉植物の一種を知っているのは、当花市場でもそうれほど多くないでしょう。もしかして、さいとうさまは多肉植物ファンでしょうか?休日は花月の面倒を見て園芸作業もいいですし、グランド花月に漫才を見にに行くのもいいですね。
ちなみに、漫才コンビ・トレンディエンジェルの斎藤さんは花好きで、よく奥様にプレゼントされるのだとか。
【11月】噂には 根も葉もないが 花が咲く 光源氏
(独り言)多くの票が集まりました。2013年版でも似た句が当選していますが、審査が2012年ですから、4年前ともなれば審査員も記憶薄だったことでしょう。「噂×植物」は鉄板ネタかもしれませんね♪
【12月】花束を 抱いてバレバレ 定年日 ついにジー
(独り言)味のある一句ですね。目に浮かぶようです。私も電車通勤をしていて、年度末に慣れない様子で大きな花束を持っていらっしゃる方を見ると、転勤になるのか退職になるのかとつい想像を巡らせてしまいます。定年日をお迎えになった方が花束を持っていらしたら、恐らくもっとわかりやすいでしょう。花束を持って歩くご本人の気恥ずかしさも伝わってきます。
独り言が多くてすみません。それぞれに感じたことがありました。黙っていられないタチでございまして^ ^;
口から生まれてきたに違いないと周りの人にはよく言われますが、わたくし自身は覚えておりません。
さて、当選されたみなさま、誠におめでとうございます。
また、ご投句くださったみなさまには、常連さまも初めての方も、たくさんご投句くださいました旨、弊社一同心より御礼申し上げます。
審査は、自らはなかなか川柳を謳う機会のない通常の会社員(大田花きの社員)による純粋なる人気投票です。この度、当選を惜しくも逃されてしまった方も、何卒お気を落とすことのないようお願いしたいと思います。
ちなみに、アタクシ花研ブロガー2号は選考には携わっておりません。掲載月の決定は、手帳の編集チームで行いました。
当選者さまには別途ご連絡させていただきます。
尚、花研手帳は8月最終週に発行予定です。
来年の表紙↓(女性でも片手で持てるコンパクトサイズです)
“ワクワクドキドキな内容が盛りだくさん”を思わせる表紙に仕上がったと思います。
花研手帳は花業界の専門手帳ですが、もちろんそれ以外の方もご利用いただけます・・・が、ご興味の対象に適ったものかどうかは保証の限りではありません。
9月頃からamazonでご購入いただけます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
明日は当ブログにて、「掲載用に当選はしなかったハナセン傑作集」をご紹介いたします☆