花研コーヒーブレイク
魚の嗅覚器
2009.07.13
7月11日(土)、社内旅行に行ってきた。
行き先は埼玉県の長瀞町。
「魚」をテーマに花研のメンバーが各自行き先を考え、社内でプレゼンを行い、メンバーの投票で決まった。
長瀞町は大田区から日帰りするには適度な距離で、ライン下りやら天然のかき氷を食べさせてくれるところやら、国指定の重要文化財である旧新井家住宅など意外にも見どころが多い。
また、長瀞町を流れる荒川は東京まで繋がっているあの荒川で、長瀞周辺では日本で2番目に多くの種類の川魚が採れる場所だという。
緑が濃くなった今頃は、空の青とのコントラストが美しく、水量も適量でゆったりと長瀞の景色を眺めがらライン下りを満喫した。
ところでみなさん、魚の「鼻」に気づいたことがあるだろうか。
↓こちらの写真は長瀞で頂いた鮎飯のアユ。
眼の先にある小さなくぼみがいわゆる魚の嗅覚器(鼻孔)である。左右にくぼみがあり、ひとつのくぼみに入口と出口の穴があるから、よく見ると4つの穴があることがわかる。
魚が泳ぐときに前の穴(鼻孔)から水を吸い込み、後ろの穴から排出する構造になっているそうだ。人間は鼻孔が口と繋がっているが、魚の場合は繋がっていない。
この鼻孔を通るときに、水中に溶けたアミノ酸などの化学物質を匂いとして認識するらしい。鼻孔の中には嗅板というものがあり、この数が多ければ多いほど嗅覚が強いのだそう。人間は空気中に拡散した匂い物質を「匂い」と感じるのに対して、魚たちは水に溶けている匂い物質を「匂い」として感じている。(人間は水に溶けているものを「味覚」として認識する)餌の在りかも嗅ぎつけるこうやって嗅ぎつけるし、サケなどの母川回帰行動もこの嗅覚を手がかりとした「刷り込み」ではないかという仮説が広く認めれらている。
私はいままで魚の嗅覚器は無視できるくらいの感覚器なのではないかと勝手に思い込み、真剣に考えたことなどなかったが、その行動と密接に関連し、生きていく上で大変重要な役割を担っていることがよくわかる。釣りが好きな方などは、詳しかったりするのだろうか。
今度食卓に並んだ時や釣りなどで魚を見ることがあれば、少し目を凝らして魚の鼻孔を観察してみてはいかがだろうか。
(な)