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『Newsweek』誌に都市緑化記事

2016.07.08

昨今発行されるNewsweek誌は、毎週BREXIT(英国のEU離脱)の話題で持ちきりです。しかし、その中でも都市の緑化に関する話題に言及しているのを見つけました。7月12日号です。

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「人間と自然が再びつながるビルの緑化」の見出し。

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これまで技術の進歩や文明の勃興、都市開発というのは、自然(Nature)を破壊し対立するものと考えられてきたが、近年では逆の考えが生まれてきて、建築物の屋根や壁などに自然の要素を必ず組み込むことがひとつの潮流となっているとコメント。

写真家のブラッド・テムキン氏が、シカゴの小児病院やミシガン州にあるフォード社の工場、シカゴの商業ビルなどの屋上緑化に目を付け、撮影した写真を公開しています。

Newsweekはこれらを「テムキン氏が建築表現の大きな変化を見事に捉えた」と評しています。最後には「建築物は人間と自然との対立から生まれるという過去の伝統とは一線を画している」とも。これからの都市の建築物は、緑化された空間を備えることが必須になってくるということを伝えているように解釈できます。

写真を拝見するに、それほど芸術的な要素はありません。シンプルに芝が植えられているだけだったり、しかも大して繁茂しているわけでもなかったりします。日本国内でも探せばこのくらいの・・・いや、これとは比べ物にならないくらい良くデザインされた屋上緑化、壁面緑化、空中庭園はたくさんあります。特に都内は近年あらゆるところで見かけるようになりました。

ですから、いまさらかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、これらの写真が伝えていることは、素晴らしいデザインの植栽風景ではなく、新しい建築の形がスタンダードになってきているということ。未来の都市化は自然を破壊することではなく、新しい人と自然との関係を築くものであるということです。

この考えは、そう遠くない将来、日本にも波及してくるものと思われます。新しい価値観として浸透し、建築における緑化の必然性はますます高まってくることでしょう。現在の商業施設ばかりでなく、あらゆる建築物で緑化が施されるに違いありません。

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