花研コーヒーブレイク
グリーンの効能に何を期待するか
2010.12.10
“グリーンは癒し♪”なんてキャッチはイメージだから、実際の効果は期待できない!・・・なんて思っていらっしゃる方、いませんか?
いえいえ、これは実際に証明されたことなのです。
オランダにあるNIGZ という市場協会の外郭団体である機関が発表した「職場にヘルシープランツを!(Healthy Plants in the Work Place)」という資料を拝見しました。JFMAの海外情報プロジェクトで資料としていただいたものです。
のどのイガイガ、乾燥による目の痛み、頻発する頭痛・・・オフィスにおけるこれらの問題は観葉植物が改善します!という内容が書かれています。
その資料によると、冬は暖房で乾燥しすぎ、夏のクーラーも同様。密閉された空間では個々人の体調に合わせ環境を調節することすらできない。オフィスで働く私たちにできることは何かというと、室内用の観葉植物を使うことと提案されています。
それらの観葉植物は、空気中に水蒸気を供給するだけでなく、熱を吸収したりホコリやホルムアルデヒドなどの有害物質を取り除いたり、ヘルシーな室内環境を整える効果があります。とりわけ水が好きな観葉植物はその分蒸散するので、湿度を15%ほど上げることができるのだとか。
ではどのような観葉植物がいいのか。
観葉植物にはそれぞれ異なった機能があります。空気浄化に優れている観葉植物は、テーブルヤシ、観音竹、フィッカス、フィロデンドロン、スパティフィラム、サンスベリアなど。
一方、加湿効果に優れている観葉植物はシダ類、リュウゼツラン、竹、スパティフィラムなど。
すると何が起こるのか。
職場における観葉植物の効果は、継続的に科学的な検証がなされているという。
ノルウェーの病院の放射線科で行われた従業員の健康と観葉植物のリサーチによると、昼間人工的な光の下に観葉植物を置くと、健康についての不満を言う率が劇的に減少し、6ヶ月間の欠勤者数が15%から5%までに減少しました。
また、それぞれの症状における不満減少率は以下の通り。
目の違和感 -15%
ノドの乾燥 -31%
疲労 -32%
咳 -38%
頭痛 -45%
ストレスの減少
観葉植物を置くと、単に室内環境の改善が行われるだけでなく、観葉の緑を5分眺めているだけで大きなストレスの軽減に繋がるが分かりました。
オランダの研究では、毎日4時間以上パソコンの前で働く人は、職場に観葉植物があると気分が改善され、生産性も良くなるといことが分かりました。
目に青葉
病院の入院患者で視界に緑が入る人は、ない人たちに比べて病状の回復が非常に早く、リラックスした雰囲気を作りだします。
職場環境の改善
より健康的であるためには職場に観葉植物を置くことをお勧めします。観葉植物を置くことによって、より良い職場環境を保証します。経営者にとってもこの貢献は素晴らしいものとなるでしょう:病欠の減少とさらに高いパフォーマンス。
(NIGZはEUのファイナンシャルサポートを受けてこのような効果をPRしています。)
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当花研の事務所にも植物がたくさんあります。
種から育てたアボカド、コーヒーの木、ラン類、ナギ、球根類、多肉・サボテン類。これら一つ一つがどのような効果をもたらしてくれているのか精査していないのでわかりませんが、少しでもグリーンがあるとやはり気分が違います。
効率も上がります!と言ってしまうと、上席に「それで?(今の状態で効率が上がったの?)」と突っ込まれてしまいそうなので、あえて言わずにおりますが、机の上に何もグリーンがないとやはり何か置きたくなります。水遣りも気分転換になりますし、パソコン仕事をしていてもパソコンから目をそらしたときに目のやり場があるというのは、パソコンから引き起こされる目の乾燥を防ぐ理由になるのかもしれません。
私ども花研のスタッフは、昨年と今年の夏、猛暑にもかかわらずエアコンなしで過ごしました。(それはエアコンが壊れていたから。でも多くの観葉植物のお陰で?乗り切ることができました)
今はエアコンも修理済みでこの冬は乾燥が気になりますが、恐らくこれだけのグリーンがあれば湿度を保つことができるでしょう。
ヨーロッパでは室内における観葉植物のこのような効果を実証済みです。是非とも皆さんも、この冬はオフィスに観葉植物を置いていただき、心身ともにリラックスした良い環境でお仕事をされることをお勧めします。