花研コーヒーブレイク
ダーウィンのおじいちゃまとは!?
2016.02.15
1月15日にこのブログで紹介させていただいた汐留のパナソニックミュージアムで開催されているボタニカルアート展に行ってみました。
英国王立植物園のキューガーデンが所蔵する1700-1800年代を中心としたボタニカルアートです。いずれも刺激的で興味深い資料ばかりです。せっかくですから、ぜひ急がずゆっくりとご覧になることをお勧めします。
プラントハンターが世界おう往来する18-19世紀ごろの世界地図などもあり、今と国境線が異なることがわかります。アジアにオランダ国や英国の記載があったりして、それらの領地であったことがわかります。
「日本」はJAPANでもJIPANGでもなく、「NIPPON」と国名が記載されていました。(展示されている世界地図には、ということです)
その中でも、衝撃的だったこと・・・アタクシが知らなかっただけですが。
その①・・・どうでもいいことですが、館内のメモは鉛筆で行わなければならないということ。
ボールペンでカキカキしていましたら、鉛筆を渡され「こちらで書いてください」と。
恐らく展示資料を汚してしまうリスクを徹底的に排除するためでしょう。美術館や博物館ではごくスタンダードなのでしょう。今まで知らなかった自分が恥ずかしい。
その②・・・こっちが今日の話題の本命。
『種の起源』を著したチャールズ・ダーウィンの母系おじいちゃまは、英国陶磁器ブランドのウェッジウッドの創始者ジョサイア・ウェッジウッドだったということ。
あー知らなんだ。
すんごいビックリ。
慌ててその足でウェッジウッドの販売店に行って、陶磁器鑑賞。販売員の美しいお姉さまに伺ってみたら、当然のようにご存知でした。どうもすみません。
確かにいずれも英国人という認識はありましたが、まさかそんな繋がりがあるとは。
しかもダーウィンの奥様はウェッジウッド2世のお嬢様のエマ・ウェッジウッド。
ダーウィンの父方のおじいちゃまはお医者さんだったのですが、なんとジョサイア・ウェッジウッドの主治医であり、また友人でもあったのだそうで。(自分の祖父がもう一人の祖父の主治医でもともとお友達同士で、自分の奥さんもその家系からのお嬢様・・・なんて、スゴイことだと思いませんか)
カーーーッ!知らなんだ。ダーウィンとウェッジウッドのただならぬ関係。
ウェッジウッドもその作品の中で多くの植物をモチーフにしていて、植物が描かれていないシリーズを見つける方が大変です。
有名なのは「ワイルドストロベリー」。現在は新作として日本を思わせる桜模様(「スプリング ブロッサム」)が発表されています。
イギリス陶芸の父と称されるジョサイア・ウェッジウッドは陶磁器ブランドを創設したとはいえ、自然植物に対する造詣も深く、現在においてもブランドデザインに反映されているのかもしれません。
こんなことを知るとウェッジウッドのボーンチャイナを見る目も少し変わってくるというものですね。