花研コーヒーブレイク
2千円札はどこへ消えた?
2015.10.19
元首相の小渕さんの発案により、2000年に沖縄開催された主要国サミットをきっかけに発行された2,000円紙幣。どこかにあるはずですが、日常生活ではすっかり見なくなりました。
しかし先週、その2000円紙幣に触れる機会が何度かありました。
仲卸通りで花研手帳の販売フェアを行っている際、中国や米国の方など、海外の方が何人かご購入下さったのですが、その時に2,000円紙幣をご利用になったのです。
聞いてみると、海外の両替で日本円に両替をすると、2,000円紙幣が混じってくるのだとか。
国内で流通が少ない分、海外に流れているのでしょうか・・・という話になりました。
なぜ国内で2,000円紙幣を目にしなくなってしまったのかわかりませんが、「国内がダメなら海外へ!」というのはなかなか良い発想かもしれません。
考えてみれば、米国では20ドル紙幣なるものがありますし、中国でも2元、20元紙幣、台湾にも200元、2,000元紙幣があります。「2」で区切られた紙幣やコインに馴染みのある彼らにとっては、日本の2,000円紙幣もすんなりと受け入れられるものなのかもしれません。
一方、日本紙幣は1,000、5,000、10,000円となり、日本人は2,000円紙幣という「感覚」に慣れていません。そのような感覚のないマーケットに新しい2,000円紙幣を流通させるということは、プロダクトアウトの考え方といえるでしょうか。
それに対して、米国や中国、台湾など人々にとっての2,000円の紙幣というのは、実はマーケットインになっているのかもしれません。
紙幣の流通にマーケットというものが存在するのかどうかわかりませんが・・・心理的には幾分作用しているように思います。